口内炎が発生し、さらにその周辺や顎の下のリンパ節まで痛みを感じるという状況は、身体の防衛反応が最大レベルで稼働していることを意味します。アドバイザーの立場からまずお伝えしたいのは、この痛みがある間は絶対に無理をしてはいけないということです。リンパ節が痛むのは、口腔内の炎症部位から侵入しようとする細菌やウイルスを、リンパ節という関所で食い止めている状態です。ここで無理をして体力を消耗させると、感染が全身に広がり、さらなる高熱や重篤な症状を招く恐れがあります。まず行うべき具体的な対策は、口腔内の除菌と全身の安静です。刺激の強い市販の洗口液は、かえって粘膜を傷つける可能性があるため、ぬるま湯に少量の塩を混ぜた生理食塩水でのうがいを1日に数回行い、口の中の雑菌を優しく洗い流してください。また、リンパの腫れが熱を持っている場合は、冷たいタオルなどで外部から軽く冷やすと痛みが和らぐことがありますが、強くマッサージすることだけは避けてください。リンパ節を刺激すると、かえって炎症を広げてしまうリスクがあるからです。食事については、ビタミンB群が豊富な豚レバーや納豆、卵などを積極的に摂りたいところですが、痛みが強くて食事が摂れない場合は、ゼリー飲料やプロテインなどを活用してでもエネルギーを切らさないようにしてください。特にタンパク質は粘膜と免疫細胞の材料となるため不可欠です。さらに、水分補給も重要です。口の中が乾くと自浄作用が低下するため、こまめに水を飲み、口腔内を湿潤な状態に保つようにしましょう。もし、口内炎が多数できていたり、歯茎の腫れや出血を伴っていたりする場合は、ウイルス性の感染症や歯周病の急激な悪化が疑われますので、我慢せずに歯科口腔外科を受診してください。また、リンパの痛みが左右非対称であったり、口内炎が治っても腫れだけが残ったりする場合も注意が必要です。リンパ節の腫れは時に別の病気のサインであることもあるため、自己診断に頼りすぎないことが肝要です。身体が発している「痛い」という信号を正しく受け止め、適切な休養と医療処置を組み合わせることで、1日も早く健やかな日常を取り戻しましょう。