かつて経験した、あの地獄のような10日間を私は一生忘れることはないでしょう。始まりは、舌の裏側にできた小さな、本当に小さな口内炎でした。最初は「またか」程度に思っていたのですが、今回は様子が違いました。2日経っても治る気配がなく、それどころか顎の下の筋肉が強張るような感覚が出てきたのです。3日目の夜、ついに痛みは首の横まで広がり、唾を飲み込むことさえ苦痛になりました。手で顎の下を触ってみると、明らかにパチンコ玉のような硬いしこりがあり、指先が触れただけで飛び上がるほどの激痛が走りました。口の中の痛みと首の痛みがリンクして、頭痛までしてくる始末です。私はこの時、初めて「口内炎からリンパまで痛む」という状態の恐ろしさを知りました。夜も痛みで何度も目が覚め、熟睡できないためにさらに体力は奪われていきました。翌朝、私はたまらず近所の耳鼻咽喉科に駆け込みました。医師は私の口の中を見るなり「これはかなり深くえぐれていますね、リンパまで腫れているのは炎症が波及している証拠です」と告げました。処方されたのは、炎症を抑える飲み薬と、粘膜を保護する強力な軟膏、そして殺菌作用のあるうがい薬でした。私はその日から、医師の指示通り徹底的なセルフケアを開始しました。毎食後、優しく口をゆすぎ、綿棒で丁寧に薬を塗り、仕事も最低限の連絡以外はすべて休止して、泥のように眠り続けました。食事は温かいお粥や豆腐など、噛む必要がなく刺激の少ないものだけに限定しました。すると、あんなに頑固だったリンパの腫れが、5日目あたりから少しずつ柔らかくなり、それに連動して口内炎の鋭い痛みも鈍い鈍痛へと変わっていきました。1週間後、ようやく鏡の中の自分に笑顔が戻ったとき、私は自分の体をどれほど酷使していたかを反省しました。リンパまで痛むという症状は、私に「自分の限界を超えている」ことを教えてくれた、最も痛烈で効果的なアドバイスだったのです。完治した今、私は毎日欠かさずビタミン剤を飲み、どんなに忙しくても6時間以上の睡眠を確保しています。あの時の痛みは、私にとって健康という当たり前の価値を再発見させてくれた、苦い、けれど大切な経験となりました。もし今、リンパの痛みを伴う口内炎に苦しんでいる方がいたら、どうかその痛みを無視しないでください。それはあなたの身体が、あなたに助けを求めている最後の叫びかもしれないのです。薬を使い、栄養を取り、そして何よりもしっかりと眠ること。それが、あの苦痛から抜け出すための最もシンプルで、かつ唯一の正解なのです。