口内炎から出血した際、まず最も大切なのは冷静に対処し、迅速に止血を行うことです。出血を確認したら、まずは綺麗な水や刺激の少ない洗口液で口の中を軽くゆすぎ、患部を清潔な状態にします。その後、清潔なガーゼやコットン、あるいは小さく畳んだティッシュペーパーを患部に直接当てて、指で5分から10分程度じっくりと圧迫し続けてください。この際、頻繁にガーゼを離して血が止まったか確認したくなりますが、凝固し始めた血液が剥がれてしまうのを防ぐため、我慢して圧迫し続けるのがコツです。止血が確認できたら、その後は患部を刺激しないよう細心の注意を払う必要があります。特に、出血を伴うような深い口内炎の場合、細菌による二次感染のリスクが高まっているため、食後のうがいは欠かさず行い、口腔内の雑菌を減らす努力が不可欠です。ただし、アルコール成分の強い洗口液は傷口に激しい痛みを与え、治癒を遅らせる可能性があるため、ノンアルコールタイプや生理食塩水などを使用することをお勧めします。市販の治療薬を使用する場合は、軟膏タイプよりもパッチタイプやスプレータイプの方が、患部に直接触れる際の刺激を抑えられる場合があります。特にステロイド成分が含まれた薬は炎症を鎮める効果が高いですが、出血が酷い場合や化膿している兆候がある場合は、使用前に薬剤師に相談するか、医師の診察を仰ぐのが賢明です。栄養面では、粘膜の再生を強力にサポートするビタミンB2、B6、Cを意識的に摂取することが重要です。1日3食の食事でこれらを十分に補うのが難しい時は、高濃度のビタミン剤を活用するのも1つの有効な手段となります。また、水分補給をこまめに行い、口の中が乾かないように保つことで、粘膜のバリア機能を維持し、さらなる出血や炎症の拡大を防ぐことができます。もし、適切なケアを行っても2日以上出血が繰り返される場合や、痛みが尋常ではないほど激しい場合には、自己判断で処置を続けず、早急に歯科や口腔外科を受診してください。早期の専門的な処置が、結果として最も早く苦痛から解放される近道となります。
口内炎で血が出る時の応急処置と正しいケア方法