私は、人前で歌を歌うことを、生業としています。そのため、「喉」は、私の商売道具であり、体の中で、最も大切にしているパートナーです。少しでも喉に違和感を覚えれば、その日のパフォーマンスに、直接影響してしまう。そんな、常に喉のコンディションと向き合う生活の中で、私が長年、頼りにし続けている、一杯の「秘伝のドリンク」があります。それは、決して特別な材料を使うわけではありません。しかし、その組み合わせと、飲むタイミングに、私なりのこだわりが詰まっています。私の秘伝のドリンク、それは「マヌカハニー入りホットカモミールティー」です。まず、ベースとなるのが「カモミールティー」。ジャーマンカモミールというハーブには、アズレン誘導体という成分が含まれており、これが、優れた抗炎症作用と、粘膜の修復を助ける働きを持っています。また、リラックス効果も高いため、ステージ前の緊張をほぐし、喉周りの筋肉の強張りを和らげるのにも役立ちます。私は、オーガニックの、少し質の良い茶葉を選び、丁寧に淹れるようにしています。そして、そこに加えるのが、主役である「マヌカハニー」です。普通のはちみつでも、もちろん喉に良いのですが、マヌカハニーは、その抗菌活性が、別格です。マヌカハニーに含まれる、特有の成分「メチルグリオキサール(MGO)」は、非常に強力な抗菌作用を持ち、喉のイガイガの原因となる、細菌の増殖を抑えてくれます。私は、MGOの数値がある程度高い(200+以上)ものを選び、ティースプーン一杯を、ゆっくりと溶かし入れます。ここで、ポイントなのが、「温度」です。カモミールティーを淹れた後、すぐにマヌカハニーを入れるのではなく、少し冷まして、70度以下、できれば人肌に近い温度になってから、加えるようにしています。はちみつに含まれる、有益な酵素などは、熱に弱いため、その効果を最大限に引き出すための、大切な工夫です。この一杯を、朝起きた時と、夜寝る前に、そして、本番前の楽屋で、ゆっくりと、喉全体に行き渡らせるように飲みます。それは、私の喉を、内側から潤し、守ってくれる、お守りのような存在です。もちろん、日々の十分な睡眠や、加湿、発声練習といった、基本的なケアが、土台にあることは言うまでもありません。
歌手の私が喉を守るために毎日飲んでいる「秘伝のドリンク」