喉の痛みと一括りに言っても、その性質は様々です。ゾクゾクとした寒気と共に始まる痛み、カッと熱を持つような痛み、空咳と共にやってくる乾燥した痛み。東洋医学では、これらの症状の違いから、体の状態を判断し、それぞれに合った「食養生」を考えます。あなたの喉の痛みのタイプに合わせて、最適な一杯を選んでみませんか。タイプ1:風寒(ふうかん)タイプ – ゾクゾク寒気と透明な鼻水これは、いわゆる「風邪のひき始め」の典型的な状態です。体の表面が、冷たい「寒邪(かんじゃ)」に襲われ、体温調節がうまくいかなくなり、ゾクゾクとした悪寒や、頭痛、そして、透明でサラサラした鼻水が出ます。喉の痛みは、イガイガする程度で、それほど強くありません。このタイプの喉の痛みには、とにかく体を「温め」、寒邪を汗と共に追い出すことが重要です。おすすめのドリンクは、まさしく「生姜湯」です。生姜の辛味成分が、体の芯から温め、発汗を促します。ネギの白い部分や、シナモンを加えると、さらに効果が高まります。「葛湯(くずゆ)」も、体を温め、胃腸に優しく、体を潤す効果があるため、非常に良い選択です。タイプ2:風熱(ふうねつ)タイプ – 喉が赤く腫れて熱っぽい風寒の状態から、体の中で「熱邪(ねつじゃ)」が強くなった状態です。喉が真っ赤に腫れ上がり、強い痛みを感じます。黄色く粘り気のある痰や、鼻水が出て、体も熱っぽく、口が渇きます。このタイプの喉の痛みには、体の余分な「熱」を、優しく冷ましてあげることが必要です。おすすめは、「ミント(薄荷)」を使ったドリンクです。ミントには、熱を冷まし、喉の腫れを和らげる「疏風清熱(そふうせいねつ)」という働きがあります。温かいミントティーに、はちみつを少し加えるのが良いでしょう。「緑茶」も、体の熱を冷ます「涼性」の飲み物で、カテキンによる殺菌効果も期待できます。タイプ3:燥邪(そうじゃ)タイプ – 乾燥と空咳、イガイガ感秋口など、空気が乾燥する季節に多いタイプです。体の潤いである「津液(しんえき)」が不足し、喉がカラカラに乾き、イガイガしたり、痰の絡まない「コンコン」という空咳が出たりします。このタイプの喉の痛みには、体を「潤す」ことが、何よりも大切です。おすすめは、「梨」です。梨には、肺を潤し、喉の乾燥を和らげる「潤肺(じゅんぱい)」という素晴らしい働きがあります。
体を温める?冷やす?喉の痛みタイプ別・東洋医学的おすすめドリンク