口内炎ができたら避けたい食べ物と飲み物
痛い口内炎ができてしまった時、一刻も早く治したいと誰もが思うはずです。薬を塗ったりうがいをしたりするセルフケアも大切ですが、食事の内容に気を配ることも、回復を早めるためには非常に重要です。むしろ、良かれと思って口にしたものが、かえって症状を悪化させてしまうことさえあります。まず、絶対に避けるべきなのは、香辛料などの刺激が強いものです。唐辛子やカレー、胡椒などがたっぷり入ったスパイシーな料理は、口内炎の患部を直接刺激し、激しい痛みを引き起こすだけでなく、炎症をさらに悪化させる原因になります。痛みをこらえて食べるのは百害あって一利なしです。また、レモンやオレンジ、酢の物といった酸味の強い食べ物も要注意です。酸は粘膜にしみて強い痛みを感じさせます。健康に良いイメージのある柑橘類も、口内炎がある時ばかりは少しお休みした方が賢明でしょう。さらに、意外と見落としがちなのが、熱すぎる食べ物や飲み物です。熱々のスープやコーヒーは、弱っている粘膜に火傷のようなダメージを与え、治りを遅らせてしまいます。少し冷ましてから口にするように心がけてください。硬い食べ物、例えば煎餅やナッツ、揚げ物の衣なども、物理的に患部を傷つけてしまう可能性があるため避けた方が無難です。では、何を食べれば良いのでしょうか。おかゆや雑炊、ヨーグルト、ポタージュスープなど、柔らかくて刺激の少ないものがお勧めです。栄養を摂ることは回復のために不可欠なので、痛いからと食事を抜くのではなく、食べやすい形でしっかりと栄養補給をすることが、つらい口内炎から早く抜け出すための近道なのです。