2025年9月
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銀歯が急に痛むその時にできることとは
大切な会議の前や、旅行中の深夜など、すぐに歯医者に行けない時に限って銀歯が痛み出すのは、本当につらいものです。激しい痛みに襲われた時、歯科医院を受診するまでの間、少しでも楽になるための応急処置を知っておくと、パニックにならずに済みます。まず、痛みがズキズキと脈打つように強い場合、それは歯の内部や歯茎で炎症が起きているサインです。この場合、血行が良くなると痛みが増幅するため、体を温める行為は絶対に避けましょう。熱いお風呂に長く浸かったり、お酒を飲んだり、激しい運動をしたりするのは厳禁です。逆に、痛みを和らげる効果が期待できるのが、患部を冷やすことです。濡れたタオルや冷却シートを、痛む歯のある側の頬に外から当ててください。血管が収縮し、痛みの感覚が少し鈍くなります。ただし、氷などを口に含んで直接冷やすと、刺激が強すぎて逆効果になることもあるので注意が必要です。次に、市販の鎮痛剤を服用するのも有効です。普段から飲み慣れているものがあれば、用法用量を守って使用しましょう。これは痛みの原因を治すものではなく、あくまで一時的に症状を抑えるためのものだと理解しておくことが大切です。また、口の中は清潔に保ちましょう。銀歯の隙間や穴に食べかすが詰まっていると、それが圧迫して痛みを増強させることがあります。ぬるま湯で優しくうがいをして、汚れを取り除いてください。ただし、痛む部分を指や舌でいじったり、歯ブラシで強くこすったりするのは、刺激を与えて症状を悪化させるだけなのでやめましょう。これらの応急処置は、あくまで「その場しのぎ」です。痛みが一時的に治まったとしても、問題が解決したわけではありません。できるだけ早く歯科医院を受診し、根本的な治療を受けることが最も重要です。